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しくじり起業家

【しくじりIT起業家とは】自分で事業を起こし、経営者として活躍するIT起業家に、創業時の「いまだから話せる」失敗を赤裸々インタビュー。起業や独立を目指すすべての人に贈る反面教師からの教科書。
それが「しくじり起業家」です。

今回のしくじり起業家: 菊本 久寿 氏

INTERVIEWEE
SIerなどを経てngi group(現ユナイテッド) 技術部部長に就任し、アドテク関連サービス立ち上げを行う。
2012年よりフリーランスとして独立、スタートアップジョインなどでスタートアップの開発支援を行い、2014年10月株式会社StartupTechnologyを設立。現在4社の技術顧問を務める。

キャッシュフローを甘く見ていて失敗!

「とくに不満はないけど辞めます!」←え?なんで?退職者続出でメンバーが減り失敗!

経営が安定してきてボーナスも出せるようになり、出社時間も自由で社員にとって最高の職場になった!と満足していたのに、なぜか退職者続出。受注に対して人員リソース不足に陥り失敗。

自分独自のスキルに依存したサービスがエンジニアの性質にあわず失敗!

会社として案件を請け負い、登録エンジニアに対して社内のプロジェクトマネージャー(以下PM)が仕事を振り、エンジニアが作業したものをPMが整えて納品するというサービス(StartupLabo)を開発。
最初のうちは良かったが、案件が増えるにつれシステムが複雑化し「エンジニアに作業を振るのが面倒」「自分でやったほうが早い」と言い出すPMが続出。
結果、潤沢にある案件を600名もいる登録エンジニアにひとつも振れず、炎上案件多発で失敗。

キャッシュフローを無視したイケイケ採用で銀行残高がマイナスになり失敗!

開発したサービス(StartupLabo)を検証するため、受託案件を増やすと共に、ディレクションを担当するプロジェクトマネージャーを面接なしで次々に業務委託採用。
案件が燃え、納品遅延が多発し、キャッシュが入らない状況の中、先払い契約の業務委託費用を支払わなければならず・・・
銀行口座がマイナスになり、自己資金から補填する羽目に。

菊本氏の失敗による教訓

教訓1:待遇改善だけしてもダメ!採用時にはカルチャーフィットを見極めるべし!

人が辞めるのは会社に不満があるからで、満足できる待遇を用意すれば、退職者は出ないものと思い込んでいた。
社員と対話を重ねる中で、人が働く理由は待遇だけではなく、「成長できる環境か?」「期待できる会社か?」「会社のカルチャーに自分がフィットするか?」など、多岐にわたると気付く。
面接時にカルチャーフィットする人材かどうか見極めるなど、採用に関しては現在も試行錯誤中。

教訓2:自分にできることは、ほかのメンバーも同じようにできるはず!という思い込みを捨てるべし!

自分自身はエンジニアもPMも両方好きで得意であったが、世の中のエンジニアのほとんどが「プロジェクト管理よりも自分でコードを書きたい人たち」という大前提を無視してサービスを始めたことがそもそもの過ち。
個人のスキルや資質に依存したサービスの汎用化は難しいと思い知る。

教訓3:キャッシュフローを甘く見るな!

納品遅延が発生し、売掛はあるけどキャッシュが入らない状態で黒字倒産しかけた。
自分が手を動かせばなんとかなると甘く見ていたが、規模が大きくなりすぎていてマイナスを補填できず。
甘く見積もり、大量受注と大量採用を行ったことを反省。
中小企業にとってはP/Lではなくキャッシュフローが一番大事だと身を以て知る。

菊本氏率いる、株式会社スタートアップテクノロジーとは


スタートアップテクノロジーには、テックカンパニーとデザインカンパニー(ALIZE DESIGN)という2本の柱があります。テックカンパニーはRuby on Railsによるサービス開発、ALIZE DESIGNはWebアプリケーションのデザイン制作。経営陣を中心としたインキュベーション事業もはじまっています。開発もデザインもビジネスも、それがスタテクです。

株式会社スタートアップテクノロジーが提供しているサービス


プロジェクト管理に必要なロードマップ、ストーリー、タスクを全てcasicaで管理できます。ロードマップからタスクまでがしっかりと紐づけられるので、無駄な開発が発生せず、何のためにやっているのかをメンバー全員が把握できます。


Ruby on Railsの受託開発を強みとするスタートアップテクノロジーによる、本気でRailsエンジニアになりたい人のための、超実践型エンジニアリングスクール。
スタートアップ企業を中心に、WEBサービスやアプリ開発の現場でRailsが採用されることが多くなっている今、「WEBエンジニアになりたい」のであれば、Railsエンジニアとしての腕を磨くことが近道です。

菊本氏が過去にリリースして話題になったサービス


Facebook上で上司の投稿にいち早く反応する「自動いいね!」など、社畜のための様々なツールを提供して話題に。
Facebook側から数回にわたりアプリを消され、2013年4月8日を持って閉鎖。

MA8(Mashup Awards) 優秀賞


ワンコイン自動告白代行サービス。相手の電話番号と告白文を入力するだけで自動で相手に電話をかけて告白文を読み上げ、最後に告白の結果を番号で入力してもらえれば、告白が成功したかどうか画面上から確認できる。
1告白100円

CROSS VS DeNA賞
CROSS VS おばかアプリ選手権賞

しくじり起業家File:007

起業までの経歴

  • 中古ゴルフショップのPosレジ開発や業務系SIエンジニアを経て2006年フラクタリスト入社
  • 2011年ngi group技術開発部部長に就任
  • フラクタリスト〜モーションビートまででアドネットワーク、RTBなど様々なモバイル広告システムを手がける
  • 2012年モーションビートを退職し、フリーランスとして独立
  • 2013年5月 株式会社ポケットメニューCTO就任
  • 2014年10月 株式会社スタートアップテクノロジー設立
  • 現在4社の技術顧問を務める

しくじり起業家 菊本氏から未来の起業家へひとこと

〜現在、エンジニアとして働いていて、起業を目指している方へ〜
エンジニアが起業するメリットは、初期の開発コストが抑えられることです。資金調達せずとも、自分の時間をかければいい。潤沢な資金集めや上場を目指さなくても、世の中を変えることはできます。
さらに「ひとり起業」から「社員を雇う起業」に移行することで、初めて会社になり、文化ができ、悩みも増える反面、ひとりではなし得ないことができます。自分ができないことを得意とする人が集まり、コミュニティを円滑に回せば、頼り頼られる組織になる。
会社を作ることで、ひとりだと一千万レベルだったのが、億単位の売上で世の中にインパクトを与えられます。
ぜひ、そこを目指してみてください。

しくじらないためのオススメの一冊

ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025> リンダ グラットン (著)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略 リンダ・グラットン (著)

会社員を辞めてフリーランスになった40歳の頃に読みました。働き方が変わっていき、誰しもが方向性を見失う中で、道しるべとなる本。いまも世の中の方向性がわからなくなったときに、読み直しています。

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