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しくじり起業家

【しくじりIT起業家とは】自分で事業を起こし、経営者として活躍するIT起業家に、創業時の「いまだから話せる」失敗を赤裸々インタビュー。起業や独立を目指すすべての人に贈る反面教師からの教科書。
それが「しくじり起業家」です。

今回のしくじり起業家: 野田智史 氏

INTERVIEWEE
アプセル株式会社代表取締役社長。
2009年4月スマートフォン広告事業を展開するノボットにCOOとして参画。2011年7月にKDDIグループmedibaにノボットを事業売却。2015年1月、アプセル株式会社設立。

iPhone黎明期に浮かれまくり、早すぎた事業参入で失敗!

半年以上も営業が空回りし失敗!

iPhone発売後の2009年からスマートフォン向けのアドネットワーク事業を検討。秋頃から営業を開始。
時代はまだケータイ広告中心でスマホ広告は需要がなく、どう考えても時期尚早。
掲載広告案件がないため、メディア開拓も進まず、半年以上も営業が空回りし失敗!


教訓1:先行者優位は優位点ばかりではないと理解すべし!

早すぎる事業参入は、業界のトップランナーとして目立ちやすく先行者優位を得られる反面、先行者優位を確保する前に資金が尽きる恐れあり。
ノボットは、その後スマホ普及の波に乗れたが、継続的な競争力を構築するのに最速の先行者である必要はないと知った。
シェアゼロ佐藤

シェアゼロ佐藤

2009年は、まだiPhoneがソフトバンク一社の時代。だいぶ早いですよね。
当時のメンバー内で「早すぎるのでは?」と危惧する声は出ませんでしたか?
interviewee

 

ないですね!
いま振り返ってみれば早すぎたとわかるけれど、当時は浮かれてたので(笑)
Googleがあちこちの企業を高額買収していた時代。
日本では孫さんがUSTREAMでユーザーの質問に答えていた頃です。
「スマホのアプリで世の中ガラッとすべて変わるでしょ!」と、もうウッキウキでした。
初期参入して成功を手にした人たちが、自分達の身近にいるような、そんな感覚です。ええ、完全に浮かれてました。
シェアゼロ佐藤

シェアゼロ佐藤

なるほど。ユーザー目線では、2009年当時のiPhoneなんて「とりあえずちゃんと電話がつながるようにしてよ、話はそれからだ!」なシロモノでしたけどね。
interviewee

 

業界内にいると「来る」感じしかしないんですよ。
おっかしいな、全然来ねえなーと。

そもそも広告はアプリが広まるだいぶあとの話で。
代理店には「携帯広告で十分」だと言われ、iPhone側には「なにアプリで儲けようとしてんの?」と言われてしまった。
先駆けてやるなら、それ相応の覚悟が必要でしたね。
シェアゼロ佐藤

シェアゼロ佐藤

すぐに売り上げが立つと思っていたのに、、、鳴かず飛ばず時代が長すぎたと。
社内の雰囲気も悪くなりそうですね。
interviewee

 

メンバー内で大げんかしたことも、今となってはいい思い出です(笑)

エンジニアに無茶な開発計画を押し付け、退職者続出で失敗!

企画側の人間であり、開発を理解していないトップ2人が、エンジニアチームにあれこれと要求。
要件の整わない開発計画を任されたエンジニアチームのストレスは溜まる一方。
退職者続出で少数精鋭のエンジニアチームから5人が離脱する事態となり失敗!


教訓2:チームの状態を把握した開発計画を立てるべし!

事業を引っ張ることに注力しすぎると、開発チームに無理難題を押し付けがち。
開発チームの状態、プロジェクトの進行を把握した開発計画がなにより重要。
不満が蓄積され、組織に軋轢が生まれると、最悪の結果は組織の崩壊。
耳の痛い文系社長は肝に命ずべき。
interviewee

 

まあ、これもスタートアップあるあるですよね。
文系社長の開発マネジメントあるある。
経営陣は毎日のように人に会って多くの情報に触れている。
それはいいことなんだけど、きちんと情報を精査してから開発陣に落とし込まないと、彼らの「朝令暮改ストレス」は溜まる一方なんですよ。
シェアゼロ佐藤

シェアゼロ佐藤

開発チームがストレスを溜めていることには気付いていたんですね。
interviewee

 

タバコ部屋が「悪口大会ルーム」になっていましたからね・・・
シェアゼロ佐藤

シェアゼロ佐藤

悪口言われてるのを知って、改めようと思ったんですね。
interviewee

 

いいえ、まったく!
開発のやつら、ガッチガチだな、、、と、むしろ不満に思ってました。
シェアゼロ佐藤

シェアゼロ佐藤

え?じゃあ、上の教訓はどの段階で気付いたんですか?
interviewee

 

今の会社でもまったく同じことを言われまして。自分の間違いに気づきました。
シェアゼロ佐藤

シェアゼロ佐藤

おっそ!

未経験の業界に丸腰で挑み失敗!

EC小売業界は未経験であったため、知見が浅い上に、プロダクトマーケットフィットの検討も甘すぎた。
結果、顧客開拓、システム構築ともに上手くいかず失敗!
創業1年近くで事業の推進を断念。他の業種向け事業へとピボットすることに。
1年分の労力を棒に振り、資金面でのロスも少なくなかった。


教訓3:知らない村でいきなりビジネスを仕掛けてはならぬ!

未経験の業界に参入するならば、いくつであっても丁稚奉公から始めるべき。
自分のお客様となり得る企業でインターンさせてもらうのが、最も近道である。
シェアゼロ佐藤

シェアゼロ佐藤

このケース3だけ、現在の会社の話ですね。
interviewee

 

そうです。例え話で言うと、ECというまったく知らない村に飛び込んで行って、まんまと村八分にされた感じですね。もう総スカンですよ。当たり前ですけど。
シェアゼロ佐藤

シェアゼロ佐藤

EC事業者のこともユーザーのこともわからない状態で飛び込んで行かれたと。
interviewee

 

「これはいける!」という自信がそのまま盲信につながるんです。
お客様のことが見えていない。
「あったら使うでしょ?便利でしょ?」という一方的な押し付け。
相手は引きますよね。「はあ?そんなのだれも使ってませんよ?」と。
シェアゼロ佐藤

シェアゼロ佐藤

でも、盲信的な思い込みも持っていないと、起業なんてできないですよね。
interviewee

 

起業家にとって、思い込みは大事。
熱いハートを持つことも、持ち続けることも大事。
でもそれと同じくらい、客観性と分析力が必要です。
シェアゼロ佐藤

シェアゼロ佐藤

なるほど。いまこの記事を読みながら、多くのしくじり起業家がぶんぶん頷いていそうです。貴重なお話をありがとうございました!

現在の野田氏

2015年1月にアプセル株式会社を設立。
2016年3月に、スマートフォン広告のコンサルティング事業を展開するアドイノベーション株式会社と業務提携。ウェブサイトのコンテンツと連動するネイティブアプリを簡単に開発できるサービスを提供中。
スマホアプリでの事業開発をテーマに、顧客企業のモバイルビジネスの拡大をサポートしている。
当サイト「起業&転職TIMES」アプリも同社サービスを利用中。

野田氏が起業するまでの経歴

  • 新卒で車の輸出会社AGASTAに入社。中古車輸出業で営業経験を積む。
  • 中途採用でデジタル広告・マーケティングの株式会社D2Cに入社。
  • D2C退社後、ゴルフダイジェスト・オンラインに入社。ゴルファー向けのメディア運営に携わる。
  • 2009年4月スマートフォン広告事業を展開するノボットにCOOとして参画。
  • 2011年7月にKDDIグループmedibaにノボットを事業売却。                
  • 2015年1月にアプセル株式会社を設立。

野田氏から未来の起業家へひとこと

創業したらもっと追い込まれるものだと覚悟していたが「本当にだめだ、もうおしまいだ!」という状態に陥ったことがない。
精神的にも資金的にもキツイことはあるが、だいたいなんとかなる。
起業創業でなくても、スタートアップ企業へのジョインでも良いので、まずはチャレンジしてみてほしいです。

今回の「しくじり起業家」が提供しているサービス

しくじらないためのオススメの一冊

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新しいサービスを生み出すときの躍動感や勢いを感じて、これから起業を志す人にワクワクするストーリー。個人的にはFacebookの創業物語よりも好き。様々なチームメンバーがいて始めて事業が構築できることがよくわかります。

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